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疫学的知と薬理機構が交差する
実装型教育・研究の革新拠点

医学部

附属病院 薬剤部

島ノ江 千里 教授

Shimanoe Chisato

医学博士

研究分野

疫学、予防医学、臨床薬理

キーワード

生活習慣病、医療連携、精神保健、バイオマーカー、臨床薬理、コーホート研究

CONTACT

医学部 附属病院 薬剤部

TEL 0952-31-6511 / FAX 0952-34-2036 / MAIL chisatos

研究概要

薬理学・疫学・情報科学を統合し、臨床データと集団知を活用した医療・創薬・健康戦略の革新を牽引する 疫学と臨床薬理の融合
私は、より安全性と有効性の高い薬物療法の確立を目的として、疫学と臨床薬理を融合させながら研究を行っています。融合させることで、病態メカニズムの解明や新しい薬物療法につながるエビデンスを得ることができると考えているからです。

■情報薬理×疫学
PIE Lab(Pharmacological Informatics and Epidemiology Lab)は、薬理学・疫学・情報科学の融合領域で、ヒトを対象とした医療データの知を探究しています。データサイエンスを基盤に据え、個別化医療や予防・公衆衛生への応用を目指し、社会に開かれた知の実装を推進します。

■病気との共存に有用な薬物療法の確立
現代社会の高齢化が進む中で「病気にならない」ということは困難なことです。したがって、予防の段階から病気と向き合うこと、また病気になってしまった時に「病気とどう付き合っていくか」、「重篤化をどう予防するか」など、暮らしの中で病気と共存していくのに役立つ薬物療法の確立はますます重要になっていきます。

私たちが目的とする「有効性の高い安全な薬物療法」を提供するためには、信頼性の高いエビデンスが必須です。そのため、佐賀大学で行っている大規模コホート研究や臨床の有害事象などのビッグデータを活用しながら研究を行ってきました。今後はさらに、疫学的な手法を用いて、バイオインフォマティクスやファーマコメトリクス、あるいは様々な臨床分野の専門家と協力しながら、患者さんの未来を変える研究に取り組んでいきたいと考えています。

MESSAGE

有効で、安全性の高い薬物療法を提供するためには、信頼性の高いエビデンスを創出するための研究が必須です。病気で苦しむ患者さんに向けて「よりよい医療」を届けるために、「予防と治療」、「基礎と臨床」を融合させながら日々研究に取り組んでいきます。